症例報告⑩
歩くと膝が痛い!!
それって変形性膝関節症?
暑くなってきましたね・・・。
最近熱中症なのお話もよく耳にしますので
水分補給は豆にしましょうね。
さて今回は、膝の痛みでお悩みの女性のお話を
膝の痛みの解説をしながら変形性膝関節症の話と
交えてお書きしていきたいと思います。
今回はアンケート掲載不可でしたので
口コミアンケートをもとに症例報告を
書かせていただきます。
※あくまでも個人的な感想であって
全員に同じ効果を保証するものではありません
症例報告⑩
症例:50代女性 膝の痛みの既往なし
主訴:女性左ひざの痛み
症状:歩くと膝が痛い
膝を曲げると痛い
足を衝くと膝が痛い
本人の見解:変形性膝関節症だと思っていた。
そもそも
変形性膝関節症って
なんですか?
テレビや雑誌などでも変形性膝関節症という言葉を
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
実際、変形性膝関節症という病名自体は浸透している
気はしますが、実際変形で膝が痛いだけでしょ?
なんて言葉で片付けられるといけないので
少し変形性膝関節症と膝の痛みについて
解説します。
膝が痛い=変形性膝関節症?
ある程度、年齢を過ぎて膝の痛みで整形外科に行くと
『歳のせいだね~』なんて言われるかもしれません。
いわゆる変形性膝関節症と診断されるのですが
膝の痛み=変形性膝関節症なのでしょうか?
解説してきたいと思います。
変形性膝関節症で痛みを感じるのは
ほとんどが膝の内側です。
※上記の図で膝の内側を確認してみて下さい。
膝が痛くなる前は、膝の内側の違和感からはじまり
そのままにしておくと動き出すときや
階段昇降時にも痛みを感じるようになってきます。
いつか治るだろう・・・。
とそのままにするのはやめましょう(笑)
変形性膝関節症に
なりやすい人
☑体重増加:
体重が1キロ増えると
膝にかかる負担3キロ増しです・・・
☑水分不足:
これはどの症状にも共通します。
体重の4%は飲むように心がけましょう。
☑股関節・足関節の動きが悪い人:
膝を曲げ伸ばしするとき、身体は連動して動きます。
膝の関節だけではなく、股関節や足首の動きに
問題があれば、それがO脚の要因にもなり
結果、膝に負担が掛かかることになります。
☑階段の上り下りをする機会が多い人:
運動はとても大事ですが、使いすぎにより
膝の痛みを当然感じる事があります。
変形性膝関節症の症状
☑朝起きた時の動き出す1歩目が痛い
☑階段昇り降りで膝が痛い(主に降りるときに痛い)
☑歩くときに膝が痛い
☑曲げ伸ばしのとき膝が痛い(内側に痛みを感じる)
☑膝が痛くて正座が出来ない
変形性膝関節症の方は上記のような症状を
訴える方が多いと感じます。
変形性膝関節症の場合だと
何か動作をするときに痛みが出る
ことがほとんどだという事が分かります。
しかし、一般的に膝が痛いというと
何もしなくても膝が痛い状態であったり
動作中もずっと膝が痛い事が多いです。
ということで
膝が痛い=変形性膝関節症
ではありません🆖
上記の図の中に、関節の中に水が溜まって
膝が腫れてしまっている方もいます。
この膝の関節たまった水は
出過ぎも良くないですが
本来、炎症を抑えるために
出るものだと言われています。
ですので
膝に水が溜まった=注射で水を抜く
というのはいささか疑問に感じます・・・。
この膝の水について解説してきましょう。
膝の水を抜くということ。
関節に水が溜まっていれば注射で抜く。
一般的にはこの考え方が多いですかね?
何を注射するかというといわゆる
ヒアルロン酸を注射するんです。
しかし、よく考えてみて下さい。
膝に水が溜まるということは
身体が本能的に炎症を抑えるために
出てくるものであり本来は身体によい
働きをしなければいけないですよね?
良く聞くヒアルロン酸も本来自分の身体で
作らなければいけないものでもあるので
むやみに注射でヒアルロン酸を注入するというのも
少々頼りすぎのような気もします・・・。
そして、なんと膝に水が50cc以上溜まると内転筋
の作用が効かなくなってしまう状態になるそうです。
実はこの内転筋が変形性膝関節症の治療に
大きなヒントが隠されているのです・・・。
ヒアルロン酸注射って
正直どうなの?
ヒアルロン酸注射とは、関節の動きを
滑らかにしてくれる作用と衝撃吸収作用があり
膝の負担が軽減し、膝の痛みが和らぐと
考えられるものです。
近年の研究では、やむを得ない程の痛みの時以外
ヒアルロン酸を注射することはあまり意味がないと
発表されています。
先述した通り、本来、ヒアルロン酸は
自分の体内で作らなければいけないのです。
しかし
外部からヒアルロン酸を複数回注射する事で
自分の体内でヒアルロン酸を作らなくなってしまう
こともあるんだそうです。
ステロイドの考え方と似ていますね・・・。
膝の痛みの原因は?
では、何が変形性膝関節症の
痛みの正体はなんでしょうか?
一般的に言われる膝の痛みの原因は
すり減った関節軟骨が関節内で
骨と骨同士がぶつかってしまうことだと
言われています。
関節包には痛みを感じる器官が
たくさんありますのでこれが
膝の痛みの原因と言われています。
また、軟骨がすり減り続けてしまい
骨が露出して、太ももの骨とすねの骨同士が
ぶつかり合ってしまうことで膝に痛みを感じます。
骨の膜にも、痛みを感じる受容器が
沢山ありますのでそれが原因で
膝に痛みを感じてしまうわけです。
さらに症状が悪化してしまうと
膝関節の手術(人工関節)も視野にいれて
いかなければいけなくなります。
今回の女性の
膝の痛みの原因と治療法
1 関節包内で痛みを出している
関節を包む関節包の中の炎症を取るために
メインは物理療法を行っていきます。
立体動態波治療器・ハイボルテージ治療器
超音波治療器による治療を施します。
2 足首・股関節・骨盤の調整
今回の女性の膝の痛みは何といっても
身体のバランスの悪さもかなり目立っていました。
膝を動かすというだけで、骨盤・股関節・足関節と
連動して正しく動かすことができないといけません。
動くときに膝が痛い、朝が特に膝が痛い方は
骨盤と股関節に問題があるケースが多いように
感じます。
たかが膝の痛みと思わず、骨盤から足首までの
関節の動きをチェックして治療することが必要です。
3 筋力低下・筋肉の萎縮・筋緊張
60代以降の方の膝の痛みでは、筋力の低下が
膝の痛みを引き起こす可能性もありますので
筋強化も必要かもしれません。
しかし、その前の世代の方たちは筋力の低下による
膝の痛みとは考えづらいと思います。
30代の女性でも「筋肉がないから筋トレしてね」と
指導を受ける方もいると思います。
当院の見解とするとしっかり筋肉を使えない事や
筋肉の萎縮や過緊張により膝の内側を
引っ張ってしまい痛みを生じているケースが
多いと考えています。
膝の痛みの治療
まとめ
・今回のこの女性の膝の痛みについて壱番館では
股関節や足関節などの膝関節だけではなく
骨盤を含めたアプローチを徹底する。
・患部に対しては炎症を鎮めるためにも
立体動態波をはじめとする物療器を使用。
・50代の女性ということで筋肉の衰えは
あまり見られなかった。
したがって、筋肉の過度な緊張部位や
引っ張られている部分をしっかりと緩める。
これを意識して治療した結果・・・。
しっかりと改善してくれました☆
治療の詳しい内容は書けませんが、
おおむねこのような方針で膝の痛みを
見ていくことが多いです。
そうすれば個人差はあれども、膝の痛みが
そんなに長くかかることもないのかな
なんて思います。
膝の痛みだけではなくどの症状にも
言えることですが、やはり痛めてから
早く治療を開始することを強く勧めます。
放置しておくと
あまり良い事はありませんよ・・・。
たかが膝されど膝。
甘く見てはいけません(-_-)
膝が痛くてお困りの方
ぜひ一度ご相談ください☆
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