疲労骨折の原因を部位別に解説!!
横浜市中区にある整体/整骨院壱番館から
皆さまにとって有益な健康情報をお届けします!!
今回のテーマはずばり疲労骨折
疲労骨折と言うとおもりピンとこない方も
いらっしゃるかもしれませんが
スポーツをされている方に意外と
多い疾患になります。
疲労骨折を放置しておくと
手術しなければいけないような惨事にも
なり得ますので注意が必要です。
特にお子さんがスポーツをされている
親御さんなどには、しっかりとお子さんの
体の異変に気付けるように、知識を
増やしていってほしいと思います。
疲労骨折とはどういうもの?
:疲労骨折(stress fracture)
疲労骨折とは、ある体の部分へ繰り返しの外力
が骨に蓄積されることで起こる骨折の総称です。
当然、1回の大きな外力(コンタクトが原因)で
発生する一般的な骨折とは異なります。
過度なトレーニングなどを繰り返し行うことで
疲労骨折が起こることが多いと考えられています。
いわゆるオーバートレーニングですね・・・
トレーニングによっては同じ動作を
繰り返し行うことで、身体の同部位に
繰り返し小さなストレスが加わりります。
その微小なストレスはいつの間にか積み重なって、
骨に亀裂を起こしてしまう事につながります。
初期は軽い痛みや腫れぼったさが主な症状なので
気づく人もあまり多くありません。
だって、スポーツしていたら痛い所なんて
いくらでも出てきてしまいますもんね・・・汗
疲労骨折はあらゆる年齢で発症しますが、
骨や筋力の発育的な問題から、
成長期(14.5歳前後)に多くみられると
言われています。
また、疲労骨折は女性アスリートの
3主徴(骨粗鬆症、無月経、摂食障害の徴候)でも
生じやすいと言われています。
疲労骨折の主な原因
1.オーバーユース(使いすぎ)
2.栄養不足(無理な減量など)
3.固い地面などでの反復練習
4.その競技で身体をうまく使えていない
成人や女性などには他の要因も入ってきますが
今回はスポーツに際してお子さんの体についての
ブログなので上記の4つが当てはまると
考えられます。
その中でも4.の
身体をうまく使えていない選手は
疲労骨折だけでなく、様々なスポーツ障害に
なりやすいのでしっかりとしたトレーニング計画の
構築が必要不可欠になります。
疲労骨折の判断方法
明らかに競技中、
ぶつけたり捻ったりしたという記憶がないのに、
なかなか改善しないな痛みや腫れがあるときは
疲労骨折を疑います。
実際に疲労骨折かどうかを見た目だけで
判断することは難しいです。
疲労骨折初期では、
X線(レントゲン)では異常が
認められないことが多く、
確定診断をする場合はMRI検査を用いります。
患部の炎症や損傷の有無を判断する場合は
エコーなどでも検査を行う場合もあります。
疲労骨折発症後2週間以上経つと、
レントゲン上でも変化が認められることがあります。
続いて、疲労骨折になりやすい部位を
ご紹介していきたいと思います。
疲労骨折の多い部位・競技
中足骨の疲労骨折中足骨
中足骨は、足の裏を形成する5本の骨です。
陸上の長距離選手や、サッカー、ラクビ―、
バスケットボールなど比較的多い印象です。
サッカーの有名な香川選手や清武選手なんかは
この中足骨を骨折して長い間試合に出れませんでしたね・・・。
サッカーやフットサルをやる方は
この疲労骨折は気を付けたいところです。
脛骨の疲労骨折
脛骨の疲労骨折は、
バレーボールやバスケットボール、サッカー、
野球、特にすねの骨に圧力がかかるジャンプや
スプリントを繰り返す競技に多くみられる疲労骨折です。
近年では、脛の骨が痛くなるシンスプリントも
疲労骨折の一つとしてとらえられることも
ありますのでシンスプリントも併せて
注意しておきたい疾患です。
骨盤の裂離骨折
骨盤の裂離骨折はサッカーやラグビーで
キック動作などによって患部に力が加わると
発生する可能性があります。
疲労骨折とは少し病態や発生機序が異なる場合も
ありますが、どちらもオーバーユースから
発生する怪我としては広義で類似していると思います。
特に成長期では骨が弱いため、
骨盤骨端部が裂離しやすく、ボールを蹴る動作では
下前腸骨棘の発生が多く見られます。
12~18歳(14~15歳がピーク)に好発。
強い筋力をもつ男子の右側に
多く発生する傾向にあります。
多少の骨変形が残存しても、骨の癒合が完了して
十分な時間が経過すれば、
スポーツ活動に支障は少ないと言われています。
比較的予後は良好です。
肋骨の疲労骨折
肋骨の疲労骨折は上部と下部で異なりますが、
下部肋骨の疲労骨折は主に体幹のひねり動作など
で起こります。
ゴルフややり投げ、体操競技に
特に多い疲労骨折です。
また咳やくしゃみのしすぎで
生じる場合もあります。
サッカーやラグビーなどの体幹に良く力を入れる
競技の選手にもみられることもあります。
大腿骨の疲労骨折
大腿骨の疲労骨折は、陸上競技、サッカー、
フィギュアスケート、体操などの競技で
発生することがあります。
ジャンプ時の着地動作により
体重の荷重による上からの圧力と、
地面を蹴るときに生ずる下からの
突き上げや捻転による負荷が繰り返し
かかることにより、大腿骨への負荷が
蓄積されて起こる疲労骨折です。
発生としてはあまり多くありませんが、
実はこのジャンプ動作が、
大腿骨の疲労骨折だけでなく、
他の疲労骨折や上述したシンスプリントや
オスグッド等のいわゆる成長痛の
発生要因となります。
そのため、疲労骨折にならないため、柔軟な身体と
使い方をしっかりと覚えておく必要があります。
こういうところでも体の柔軟性というのは
必要になってくるんですね~
内くるぶしの疲労骨折
足関節内くるぶしの疲労骨折は、
足関節(足首)の内果(内くるぶし)に生じる
疲労骨折です。
サッカー競技などで多くみられます。
ただでさえコンタクトの多いスポーツに
多発しますので、一見、捻挫や打撲と
勘違いしてしまう方も多いと思います。
しかし、なかなか引かない痛みや
腫れなどがある場合はこの疲労骨折を
疑わなければいけないかもしれません。
疲労骨折の治療方法
疲労骨折になったら、早く治すためにはまず第一に
部位に負担をかけないことが重要になります。
普通の骨折治療と大きく異なる点は、
ほとんどの場合、骨折部のギプスが必要ない点です。
治療方法と言うのは確立されておらず、
身体のバランスを整え、患部に負担のかかりにくい
身体を作るというのと、患部の痛みを
除去するための直接的なアプローチが
必要になってきます。
痛みがある状態で、無理に練習を続けてしまい
疲労骨折の発見が遅れると、骨折が治りにくくなり
最悪手術が必要になるケースもあります。
スポーツの復帰に関しては、
定期的なMRIや超音波検査、X線検査の
結果だけではなく、身体全体との連動性や、
患部周辺の筋肉の発達具合など加味する必要があり、
慎重に復帰時期を決めていきます。
おわりに
疲労骨折はスポーツをしている人にとっては
必ず直面する問題だと思います。
(必ずしも疲労骨折になるという事ではありません)
トレーニングの強度や頻度、種類など
自分では決められない場合が多いからです。
学校の部活動などでは、まだまだ非効率的な
トレーニングをメインにやっているような学校も
残念ながらあります・・・
スポーツが上達するになるためには
もちろん才能と多くの努力が必要です。
しかし、その競技を上達させるには
まずは、ケガをしない体を作らないと
始まりません。
ケガをしてしまうと焦りばかり生まれ
良いことはあまりないのは言うまでも
ありませんよね・・・。
疲労骨折で悩む人を減らすには
練習メニューも含め環境というのがもっとも
重要だと感じます。
オーバーユース(使いすぎ)
↓
疲労骨折になってしまった
↓
「あ~しょうがないね~」
「早く治そうね~」
↓
個人の問題と捉える
これではいけません。
チーム全体(あるいは学校)で
しっかりとトレーニングメニューを計画し
体力強化だけでなくリカバリーメニュー
などもしっかりと行う事。
「子供だから怪我しない」
なんてことありません。
大人が見ていて防げるケガは防いであげましょう。
それが子供たちの未来につながります。
もう一度言います。
「子供だからケガしない」
なんてことはありません。
これは疲労骨折だけにとどまらず
何のケガでもそうです。
しかし、それでもケガをするのがスポーツです。
万が一ケガをしてしまったら
早く良くしましょうね。
そのお手伝いはぜひ
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