あなたのその腰痛
オーバートレーニング症候群??
横浜市中区元町の整体/整骨院壱番館が皆様にとって有益な健康情報をお届けします。今回のテーマは「オーバートレーニング症候群」聞いたことあるようなないような・・・我々整体/整骨院壱番館でも来院してくださる皆様に、「運動しましょう」と口酸っぱく声をかけさせていただいています。実は、その運動が時として心身にとって悪い影響をもたらすことがあります。腰痛や神経痛をはじめとした心身に悪影響が出る症状を総称して「オーバートレーニング症候群」と呼んでいます。
はじめに、ハードなトレーニングを継続的に取り組んだ時や、高負荷のトレーニングを行った時、体をリセットするリカバリーや休養日を取らずに運動を再開すると、体はオーバーリーチングの状態に陥りやすくなります。
オーバーリーチングとは通常よりもひどい筋肉痛として表れ、ハードなトレーニングを連日行った場合に起きやすいと言われています。 疲労やモチベーションの低下を感じ始めるのが、ズバリこのタイミングです。 一般的にオーバーリーチングによる身体への悪影響は、休養とリカバリーを取ることですぐに回復できるとされています。
オーバーリーチングは体への警告と考えましょう。無視して同強度のトレーニングを続ければ、いずれ大きな問題に発展します。この警告を無視し続けた先にあるのが、オーバートレーニング症候群というわけです。
もしかすると皆さんがよく聞いたことのある「オーバーワーク」と混同してしまう方がいるかもしれませんのではじめに解説しておきます。
オーバートレーニング症候群と
オーバーワーク
運動を生業としているアスリートをはじめ、アマチュアでスポーツを楽しんでいる方、趣味程度に体を動かす方、さまざまな運動の在り方があります。その活動などによって生じた疲労と精神的な疲労が積み重なって十分に回復していない場合、慢性的に疲労を感じるようになってしまいます。これをオーバートレーニング症候群と呼びます。とてもざっくりとした言い方なのでもうしこし掘り下げた方がイメージしやすいと思いますので掘り下げていきましょう。
運動やスポーツというのは日常生活で体を動かすよりはるかに負荷が大きいのは間違いありません。自分の好きな競技やトレーニングをすることで日々の運動不足の解消を目的としているはずです。それと同じように、トレーニングや運動の後のコンディショニングや疲労の回復はしっかりやっていますか?なかなか自分ではちゃんとできたかも分からないし、そんな時間もなければ、そもそもやり方もわからないし基準もありません。そのため大抵の人はケアができていない、または十分な休養ができていないことが多く見受けられます。その結果、競技パフォーマンスの低下やトレーニング効果の低下につながってしまいます。トレーニングを続けることでパフォーマンスが下がってしまうなんてなんとも本末転倒な気がしますね・・・
オーバートレーニング症候群は「慢性的な疲労状態」であり、その日のうちに一気に激しいトレーニングを行うことで「急性的に疲労が起こる」いわゆるオーバーワークの状態とは違います。オーバートレーニング症候群の症状は、段階的に進んでいき、初期は日常生活上での問題はなく、競技での成績低下がみられるようになります。トレーニングの負荷が大きくなると、体が思うように動かず疲労を感じるようになります。だんだんと軽い負荷のトレーニングでも身体が思うように動かなくなってきてきます。ひどい場合は、日常生活においても「眠れない」「常にだるい」「食欲がない」「集中力が続かない」「力が入らない」「血圧の上昇」などの症状がみられます。さらに症状が進むと、メンタル的に気持ちの落ち込みや活気がなくなるなど、精神的な症状までみられるようになります。次にチェックリストで今の心身の状態をチェックしてみましょう。
オーバートレーニング症候群かも!?
【チェックリスト】
☑️安静時の心拍数の上昇
☑️安静時の血圧の上昇
☑️眠れないことが多い
☑️何だかイライラする
☑️運動へのモチベーションが低下している
☑️風邪をひきやすくなった
☑️極端な体重減少
☑️筋肉がよく攣る
☑️運動後の体の痛みがひどい
☑️月経不全
これが全てではありませんがこの項目の中で半分以上当てはまるとするともしかしてオーバートレーニング症候群の可能性があります。今一度自分自身の生活を見直すことをお勧めします。
心にもダメージが・・・
では、次にオーバ―トレーニング症候群はどんな人が罹りやすいのか、段階とともにお書きしていきたいと思います。
オーバートレーニング症候群の症状は軽症、中等症、重症の3段階に分けられます。軽症~中等症の場合はオーバートレーニング症候群と確定的に診断されるケースはごく稀です。
オーバートレーニング症候群はマラソン選手などの持久系の競技を行なう人や格闘家に多くみられるのが特徴です。ダイエット(減量)が必要となる種目でもオーバートレーニング症候群になりやすいと言われています。女性のアスリートでは、ハードなトレーニングに加え、体重管理へのストレスもあり、「無月経」などの婦人科系の症状を合併することがよくあります。性格的に真面目な人が特にかかりやすいと言われており、目標と現実のギャップがあればあるほど、自らを追い込んでしまい負のサイクルに入ってしまいます。向上心を持ってスポーツに向き合った結果、オーバートレーニング症候群になりパフォーマンスが低下し、競技を引退せざるを得ないような事態に発展することもあります。それを未然に防ぐためにメンタルトレーナーがいると言っても過言ではありません。
オーバートレーニング症候群と
整体/整骨院の関係
オーバートレーニング症候群に罹る人で、特に競技志向の人に起こりやすい興味深いデータがあります。それはオーバートレーニング症候群を発症する前に、「疲労骨折」や、「肉離れ」女性で言えば「無月経」などの婦人科の既往歴がある人の方がオーバートレーニング症候群の発症率が高いというデータが出ているそうです。ケガやその他身体的な不調が起きるくらいに自らを追い込めるような人ほどオーバートレーニング症候群にも罹りやすいということですね。趣味程度でも真剣に取り組んでいる方や、競技志向でスポーツをしている人も整体/整骨院壱番館には多くいらっしゃいます。上述した、女性アスリート特有の症状は一部除いて、疲労骨折、筋疲労、肉離れなどスポーツをしている方が起こしやすいケガを間近で見て施術していきます。自分でブレーキをかけられない人やケガをおして競技をやってしまう方が結果としてオーバートレーニング症候群に罹りやすいということは、家族や指導者、チームメートをはじめ我々整体/整骨院の施術者にも患者様の話をよく聞いて異変に気付くことが重要だと考えています。
オーバートレーニング症候群は
とにかく診断が難しい
オーバートレーニング症候群は上述したように診断が極めて難しいです。そのため軽症〜中程度の場合確定的なことがわからないので、除外診断(他の病気を否定した上での診断)となります。除外していく症状は、流行りのウィルス疾患をはじめ心理的な問題、心臓疾患、呼吸胃疾患、内分泌疾患など様々な病気で、オーバートレーニング症候群と似たような症状を呈するのでこれらを否定する必要があります。
そのうえで、オーバートレーニング症候群の早期発見には起床時の心拍数のチェックが有効だと言われています。疲労症状が高まるとともに起きたばかりにも関わらず心拍数の増加がみられます。起床時の心拍数が1分間に10以上増加している場合はオーバートレーニング症候群の疑いがあります。
加えて、身体に現れるサインとしては、筋肉痛や疲労がなかなか回復しない、風邪などの感染症にかかりやすくなる、安静時の血圧が上昇する、意欲が低下する、食欲低下、寝つきが悪くなる、イライラする、抑うつなどがみられます。
起床時の心拍数や血圧の日々の変化を捉えることはオーバートレーニング症候群の早期発見にとても有用です。気分プロフィールテスト、心理的競技能力診断検査などの心理テストも早期発見に有効とされています。
・気分プロフィールテスト(POMS):
過去1週間の6つの気分の状態(疲労・緊張・抑うつ・怒り・活気・混乱)から最近の気分の状態を把握するテストのこと。1950年代の終りに米国で精神障害を評価する目的で開発され、以後研究が重ねられています。 過去1週間の「気分の状態」についての65の質問項目に答える15分程度でできるテスト
・心理的競技能力診断検査(DIPCA3):
スポーツ選手の一般的な心理傾向としての心理的競技能力(精神力)を12の内容(忍耐力、闘争心、自己実現意欲、勝利意欲、リラックス能力、集中力、自己コントロール能力、自信、決断力、予想力、判断力、協調性)に分けて診断するテスト
お書きしたようにオーバートレーニング症候群を診断する上で確定的な診断というものはできません。故に心理テストや他の疾患を否定する除外診断でしか診断をするしかありません。「あなたはオーバートレーニング症候群です」と断言することも難しいのです。周りの人サポートや理解があって初めて良い治療ができる疾患でもあります。
オーバートレーニング症候群の予防
オーバートレーニング症候群は肉体的、精神的なストレスが持続的にかかることによって脳にある視床下部-下垂体系機能が鈍くなり、脳下垂体から分泌されるホルモンのバランスが崩れて起こるとも考えられています。
急激なトレーニング負荷の増加、睡眠、休息が十分取れていない、過密日程、精神的なストレスなどが要因となって起こります。
トレーニングでは自分自身の体とよく相談して決して無理をせず、体調の悪い時はトレーニングメニューの変更や負荷を軽くする、トレーニング時間を短くする、トレーニングを中止するなどが予防をするためには重要です、食事面でも気を使い、栄養をしっかり摂ることも大切になってきます。ストレスを溜めすぎないように適宜、発散することも大切です。
オーバートレーニング症候群を予防するということは「無理をしない」ということに結びつきます。真面目な方ほど無理をしてしまいがちです。真面目な方がいいに決まっていますが真面目すぎると体と心を壊してしまうというなんとももどかしい疾患ですね・・・
オーバートレーニング症候群の治療
では、オーバートレーニング症候群を疑われたらどんな治療を実際にやっていくのでしょうか?もう答えを書いてきたようなものですがまとめておきましょう。
まず大前提にオーバートレーニング症候群が疑われた場合最初にすべきことは「完全休養」です。そこから、ストレス要因、トレーニングの質と量の管理、睡眠の状況、食事の回数、量と栄養面などを細かくヒアリングし、問題点を抽出し、総合的に介入していきます。徐々にトレーニングの強度を強くしていき、適宜相談しながら強度を変えていきます。身体の痛みや倦怠感が抜けず、2週間~1カ月程度運動を控えて完全に休んでも疲労感に改善が見られない場合は、専門機関へ受診を考えるタイミングです。抑うつ状態が出て日常生活に支障をきたすようであれば迷わず病院に向かいましょう。スポーツ整形外科や内科などの専門科が近くにあればそこに行くのがいいでしょう。自覚症状によって受診する科を決めるのもありです。骨や筋肉の痛みを伴っている場合は我々整体/整骨院でも良いですし、整形外科でも対応してくれるはずです。整形外科にはスポーツ障害に強いドクターもいらっしゃるので、症状を診てから専門医につなげてくれることもあります。
さいごに
いかがだったしょうか。スポーツを生業とするアスリートではなく一般の人がオーバートレーニング症候群になるなんて夢にも思わないでしょうが、意外とこの疾患は一般の方達にも見受けられる疾患だそうです。治療法が完全休養ですから、一般の方が生活を完全に休養するというのはいささか難しい気がします。加えて、仕事や家事のストレスがオーバートレーニング症候群の症状を悪化させるなんていう事も報告されています。ましてや月単位で休息をとって、疲労の回復を優先させながら、一つひとつの症状に合わせて治療をしてくというのは一般人では困難極まりありません。
整体/整骨院壱番館には色々な方が来られます。世界で戦うアスリートから趣味でも本気でスポーツと向き合う会社員の方、部活動を一生懸命にやる学生さん、健康のためにジムでトレーニングや水泳に励む主婦の方など・・・挙げればキリがありませんが一様にして言えるのは皆さんどのカテゴリーでも本気で取り組んでいます。その中でどうしてもうまくいかないことや、腰痛をはじめ坐骨神経痛などの痛みが出たり、記録が伸びず壁にぶち当たる事も絶対にあると思います。
整体/整骨院壱番館の施術理念は「心と体を診る」です。
メンタルトレーナーとまではいきませんが来ていただく皆さんのやる気や活力を最大限引き出すように言葉をかけさせていただいています。「どんな施術」をするかも大事ですが「誰が施術するのか」を一番大事にして、人間力を磨く努力を怠らないよう皆様と真剣に向かい合っています。いまやオーバートレーニング症候群という言葉が世に広まっているように心身両方の面から体の不調が来ることは周知の事実です。そのことも理解しながら頭でっかちな施術にならないよう精進していく所存です。
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