肩こり・腰痛・膝の痛みを痛い場所だけで見ない整体の考え方

2026/05/13
横浜市中区にある整体/整骨院壱番館が筋連結における肩こり、腰痛、膝の痛を痛い場所だけで考えない理由を解説

筋連結とは?

肩こり・腰痛・膝の痛みを

“痛い場所だけ”で見ない整体の考え方

 

横浜市中区元町にある整体/整骨院壱番館から

皆様に有益な健康情報を発信していきます!!

 

今回のテーマは「筋肉のつながり」

「筋連結」なんて呼ばれたりしますが

よく整体や整骨院などで施術を受けると、

 

肩がこるから肩だけを揉む。

腰が痛いから腰だけをほぐす。

膝が痛いから膝だけを施術する。

 

というところも多いかと思います。

 

もちろん、痛みが出ている場所を

確認することは大切です。

 

ですが、

人の体というものはひとつひとつの筋肉が

バラバラに働いているわけではありません。

 

筋肉は、

筋膜・腱・腱膜・靭帯・関節包などの

結合組織を介して、全身で

つながりながら動いています。

 

このような筋肉同士のつながりや連動性を、

医学的には筋連結、または筋膜連結、筋膜連鎖、

マイオファシャルチェーンなどと表現します。

 

近年の研究でも、

筋肉や筋膜は単なる「包み」ではなく、

体の中で力の伝達や動きの連動に

関わる組織として考えられています。

 

ファシアに関する国際的な用語整理でも、

ファシアは筋肉や内臓などを包み、

分け、つなぐ結合組織として説明されています。

 

つまり、体は「部品の集合体」ではなく、

全身がネットワークのようにつながった

構造と考えることができます。

 

 

 

目次

1.筋連結とは何か

2.筋膜・ファシアとは何か

3.筋肉は単独ではなく“チーム”で働く

4.なぜ肩こりなのに腰や足を見るのか

5.エビデンスから見た筋筋膜連結

6.整体の施術で筋連結をどう活かすのか

7.肩こり・腰痛・膝痛での具体例

8.筋連結だけで説明しすぎる危険性

9.壱番館で大切にしている考え方

10.まとめ

11. 肩こり・腰痛・膝の痛みを繰り返している方へ

※参考文献

 

 

1. 筋連結とは何か

 

筋連結とは、簡単にいうと、

筋肉同士が筋膜や腱、結合組織を介してつながり、

互いに影響し合う仕組みのことです。

 

たとえば、

 

📘ふくらはぎが硬い人が前屈しにくい

📘股関節が硬い人が腰に負担を感じやすい

📘胸まわりが硬い人が首こり・肩こりを感じやすい

📘足首の動きが悪い人が膝や腰に負担をかけやすい

 

このような症状を訴えられる方は、

整体で施術をしていてもよくいらっしゃいます。

 

もちろん、これらをすべて

「筋膜だけが原因」と決めつけるのは

いささか早計ではあります。

 

しかし、

筋肉・筋膜・関節・神経・

姿勢・動作が連動していると考えると、

痛みがある場所だけを施術しても

戻りやすい理由が見えてくるのです。

 

筋連結の視点では、

痛い場所を「原因」として見るだけではなく、

痛みが出ている場所は、負担が集まった

“結果”かもしれないと考えます。

 

 

2. 筋膜・ファシアとは何か

 

筋連結を理解するうえで大切なのが、

筋膜・ファシアです。

 

筋膜というと、

筋肉を包んでいる薄い膜だけを

イメージする方が多いかもしれません。

 

しかし近年は、筋膜だけでなく、

腱、靭帯、関節包、脂肪組織の中の

結合組織なども含めて、より広い意味で

ファシアという言葉が使われることがあります。

 

ファシアは、体の中で組織を包むだけでなく、

組織同士を分けたり、つなげたり、

動きやすくしたり、力を伝えたりする役割を

持つと考えられています。

 

Cleveland Clinicも、ファシアは

筋肉・腱・靭帯・神経・関節・骨などを

支える結合組織で、柔軟性や動きに

関わると説明しています。

 

イメージとしては、みかんの薄皮。

 

みかんの実をひとつひとつ分けながら、

全体として形を保っている薄皮のように、

体の中にも筋肉や組織を包み、分け、

つなげる構造があります。

 

このファシアの滑走性が落ちたり、

硬さが出たり、バランスが崩れたりすると、

離れた場所の動きにも

影響が出る可能性があります。

 

※Cleveland Clinic(クリーブランドクリニック)とは、米国オハイオ州に本部を置く、世界最高峰の非営利総合メディカルセンターです。

 

心臓血管分野では長年全米1位を誇り、Newsweek誌の「世界の病院ベストランキング」でも常に上位にランクインする、臨床・研究・教育を統合した大規模な病院グループです。

 

 

3. 筋肉は単独ではなく“チーム”で働く

 

人の体は、

ひとつの筋肉だけで

動いているわけではありません。

 

たとえば歩く動作を考えてみましょう。

 

📘足裏が地面を感じる。

📘足首が動く。

📘ふくらはぎが働く。

📘太ももが支える。

📘お尻が股関節を動かす。

📘骨盤が安定する。

📘背骨がバランスを取る。

📘腕が自然に振られる。

📘首や頭の位置が調整される。

 

このように、

歩くという日常的な動きでさえ、

全身が連動していることが分かります。

 

そのため、

腰痛があるからといって

腰だけが悪いとは限りません。

 

膝が痛いからといって

膝だけに原因があるとも限りません。

 

肩こりがあるからといって

肩だけを揉めばよいとも限りません。

 

筋連結の視点では、

どこか一箇所の動きの悪さが、

別の場所の過剰な負担につながると考えます。

 

 

4. なぜ肩こりなのに腰や足を見るのか

 

整体を受けたときに、

「肩こりなのに、なぜ足を見るの?」

「腰痛なのに、なぜお腹や股関節を確認するの?」

「膝が痛いのに、なぜ骨盤や足首まで見るの?」

 

と感じたことがある方もいるかもしれません。

 

これは、

筋連結や運動連鎖の考え方から見ると

ごく自然なことなのです。

 

たとえば肩こりの場合、

肩そのものが硬いこともあります。

 

しかし、その背景には次のような

流れが隠れていることがあります。

 

📘長時間座っている

📘骨盤が後ろに倒れている

📘背中が丸くなっている

📘胸が閉じてしまっている

📘頭が前に出てしまっている

📘首や肩が頭を支え続けている

 

→結果として肩こりが起こる。

 

この場合、

肩を揉めば一時的には楽になります。

 

しかし、

胸郭、背骨、骨盤、股関節などの

動きが変わらなければ、

また肩に負担が戻りやすくなります。

 

腰痛も同じです。

 

股関節の動きが悪いと、

本来股関節で行うべき動きを

腰で代償することがあります。

 

胸椎の動きが悪い人も、

腰に過剰な動きが出やすくなります。

 

足首が硬い人は、

しゃがむ・歩く・階段を上る動作で

膝や腰に負担がかかることがあります。

 

つまり、整体で大切なのは、

痛い場所を無視することではなく、

痛い場所に負担をかけている

全体の流れを見ることです。

 

 

5. エビデンスから見た筋膜連結

 

筋連結や筋膜連鎖という言葉は、

整体や理学療法、トレーニングの

分野で使われることが多い言葉です。

 

研究上、筋肉と筋膜が解剖学的に

つながっていること自体は

多く報告されています。

 

たとえば、Wilkeらの系統的レビューでは、

いわゆる「筋膜経線」について、

解剖学的な連続性を検討し、

特に体の後面ラインなど一部のラインでは

比較的強い証拠が示されています。

 

また、2025年のレビューでも、

筋膜の連続性は筋骨格の力学、

感覚入力、徒手療法や運動療法の臨床応用と

関係する可能性があると整理されています。

 

一方で、すべての筋膜ラインが

同じ強さで証明されているわけではなく、

部位やラインによって証拠の強さに差があります。

 

ここで重要なのは、

「筋連結は存在しない」ではなく、

「すべてを筋連結だけで説明できるわけではない」

ということです。

 

整体の臨床上では、

筋連結をひとつの評価視点として使いながら、

関節の動き、神経症状、筋力、姿勢、生活習慣、

運動量なども含めて判断することが大切です。

 

 

6. 整体の施術で筋連結をどう活かすのか

 

整体において筋連結を見る目的は、

単に「筋膜を緩める」ことではありません。

 

大切なのは、

どこで動きが止まり、

どこに負担が集中しているのかを

見つけることです。

 

たとえば腰痛の場合、

腰だけを見るのではなく、

 

📘股関節が動いているか

📘お尻の筋肉が使えているか

📘太もも裏が過剰に張っていないか

📘足首や足裏の動きが落ちていないか

📘胸椎や肋骨が硬くなっていないか

📘呼吸が浅くなっていないか

 

日常で座りっぱなしになっていないか

などを確認します。

 

慢性腰痛に対する筋膜リリースの研究では、

痛みや身体機能の改善に一定の効果が

示された一方で、研究数や質には限界があり、

結論はまだ予備的とされています。

 

また、

腰痛に対する臨床ガイドラインでは、

徒手療法だけでなく、

運動療法や体幹筋の活性化、

動作コントロールなども

重要な選択肢として扱われています。

 

つまり、整体で筋連結を活かす場合も、

施術だけで終わらせるのではなく、

必要に応じて運動・姿勢改善・生活動作の

見直しまでつなげることが重要です。

 

 

7. 肩こり・腰痛・膝痛での具体例

 

肩こりの場合

肩こりは、肩の筋肉だけが

原因とは限りません。

 

📘胸が硬い

📘背中が丸い

📘肩甲骨が動かない

📘首が前に出ている

📘呼吸が浅い

📘骨盤が後ろに倒れている

 

このような状態では、

首や肩が常に頑張り続けることになります。

 

特にデスクワークでは、胸の前側が縮こまり、

背中が丸まり、頭が前に出やすくなります。

 

その結果、

首から肩にかけての筋肉が過剰に働き、

肩こりにつながることがあります。

 

この場合、肩を揉むだけではなく、

胸、背中、肋骨、肩甲骨、骨盤まで

しっかりと確認することで、

肩に負担が集まりにくい状態を

作りやすくなります。

 

 

 

腰痛の場合

腰痛も、腰だけが原因とは限りません。

 

📘股関節が硬い

📘お尻の筋肉が使えていない

📘太もも裏が張っている

📘足首が硬い

📘胸椎が動かない

📘体幹がうまく安定しない

 

このような状態では、

腰が必要以上に頑張ることになります。

 

腰は、本来

「動き」と「安定」

 

この両方が必要な場所です。

 

しかし、股関節や胸椎が動かないと、

腰が代わりに動きすぎてしまうことがあります。

 

慢性腰痛では、

痛みのある場所だけに注目するよりも、

運動機能、動作、生活習慣を含めた

多面的な介入が推奨されます。

 

JOSPTの腰痛ガイドラインでも、

急性・慢性腰痛に対して、

運動療法や徒手療法を含む

非薬物的介入が扱われています。

 

 

膝の痛みの場合

膝の痛みも、

膝だけを見ると原因を

見落とすことがあります。

 

膝は、股関節と足首の間にある関節です。

 

つまり、上からも下からも影響を受けます。

 

📘股関節が内側に入りやすい

📘お尻の筋肉が弱い

📘足首が硬い

📘足裏の使い方が崩れている

📘太ももの外側ばかり張る

 

このような状態では、

膝にねじれや圧迫がかかりやすくなります。

 

膝そのものの状態を

確認することはもちろん大切です。

 

しかし、股関節、骨盤、足首、足裏まで見ることで、

膝に負担がかかっている理由を探しやすくなります。

 

 

8. 筋連結だけで説明しすぎる危険性

 

筋連結は、整体での臨床で

非常に役立つ考え方だと考えています。

しかし、何でもかんでも

筋連結だけで説明を終えるのは危険です。

 

たとえば、

 

❌強い炎症

❌骨折

❌感染

❌腫瘍

❌内科的な問題

❌強いしびれ

❌進行する筋力低下

❌排尿・排便障害

❌安静にしていても強い痛みが続く場合

 

このようなケースでは、

整体だけで判断せず、

医療機関での検査が必要になることがあります。

 

また、筋膜リリースや徒手療法についても、

研究では一定の有効性が示される一方で、

すべての人に同じ効果があるわけではありません。

 

腰痛に対する筋膜リリースのメタ分析でも、

痛みや機能改善に効果が示された研究がある一方、

生活の質や可動域などでは明確な

効果が出ていない項目もあります。

 

つまり、筋連結は大切ですが、

「筋膜を剥がせば治る」

「痛みの原因はすべて筋膜」

「遠い場所をほぐせば必ず改善する」

といった表現は避けた方がよいです。

 

整体でできる範囲としては、

筋連結は体を全体で見るための有効な視点、

それを医学的評価や運動療法、

生活習慣の見直しと組み合わせることが重要

というほうが正しいかもしれません。

 

 

9. 当院で大切にしている考え方

 

横浜市中区元町にある整体/整骨院壱番館では、

痛みが出ている場所だけを見るのではなく、

体全体のつながりを確認することを

大切にしています。

 

肩が痛いから肩だけ。

腰が痛いから腰だけ。

膝が痛いから膝だけ。

 

もちろん、

その痛む場所の状態はしっかり確認します。

しかし、

そこに負担が集まっている理由を見つけなければ、

同じ不調を繰り返しやすくなります。

筋連結の視点で見ると、

体は全身でつながっています。

 

📘足裏の硬さが腰に影響することもあります。

📘股関節の動きが肩に関係することもあります。

📘胸の硬さが首こりにつながることもあります。

📘呼吸の浅さが背中や肩の緊張を強めることもあります。

 

いくら筋肉のつながりが大切だと言っても、

壱番館では「筋膜だけが原因」とは考えません。

 

関節の動き、筋肉の働き、神経の状態、

姿勢、歩き方、日常生活のクセまで

含めて確認します。

 

そのうえで、

必要に応じて施術だけでなく、

運動指導やセルフケアもお伝えします。

 

10. まとめ

 

筋連結とは、

筋肉や筋膜、腱、結合組織などを介して、

体が全身でつながりながら

動いているという考え方です。

 

痛みが出ている場所は、

必ずしも原因そのものとは限りません。

 

肩こりの背景に、胸や背中、

骨盤の問題があることもあります。

 

腰痛の背景に、股関節や足首の動きの悪さが

関係することもあります。

 

膝の痛みの背景に、

お尻や足裏の使い方が関係することもあります。

 

大切なのは、

痛い場所以外に原因があるからと言って

痛いところを無視することではありません。

 

痛い場所をしっかり確認したうえで、

そこに負担が集まる理由を

全身から探すことです。

 

筋連結を理解すると、

整体でなぜ全身を見るのかを

おわかりいただけると思います。

 

体はパーツではなく、

つながりで動いています。

 

だからこそ、

不調を根本から整えるためには、

痛い場所だけでなく、全身のバランスを

見ながら施術していくことが大切です。

 

 

11.肩こり・腰痛・膝の痛みを

繰り返している方へ

 

「その場は楽になるけど、すぐ戻ってしまう」

「痛い場所を揉んでも長続きしない」

「自分の不調の原因がどこにあるのかわからない」

 

このようなお悩みがある方は、

痛い場所だけでなく、体全体のつながりを

確認することが大切です。

 

横浜市中区元町周辺で、

肩こり・腰痛・膝の痛み・姿勢の崩れに

お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

当院では、筋連結や姿勢、関節の動き、

日常生活での体の使い方まで含めて、

全身を丁寧に確認していきます。

 

 

初めての方へ

 

横浜市中区も元町にある

整体/整骨院壱番館では

 

•無理な回数券の提案は行いません

•痛みや違和感の原因を丁寧に説明します

•必要な場合は医療機関の受診もご提案します

 

あなたの身体の状態に合わせて、

今できる最善の選択を一緒に考えていきます。

 

 

 

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整体院 整骨院 壱番館

 

 

※参考文献

 

1.Schleip R, et al. Fascial nomenclature: Update on related consensus process. Clinical Anatomy. 2019.

 

ファシアという用語の整理に関する論文。筋膜・ファシアを説明する際の基本文献

 

2.Fascia Research Society. Fascial Nomenclature.

ファシアの定義を説明する際の参考。

 

3.Wilke J, et al. What Is Evidence-Based About Myofascial Chains: A Systematic Review. Archives of Physical Medicine and Rehabilitation. 2016.

 

筋筋膜連鎖、いわゆるマイオファシャルチェーンの解剖学的根拠を整理した代表的レビュー。

 

4.Kalichman L, et al. Myofascial continuity: Review of anatomical and functional evidence. Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2025.

 

筋筋膜の連続性について、解剖学的・機能的証拠を整理した比較的新しいレビュー。

 

5.Wu Z, et al. Myofascial Release for Chronic Low Back Pain: A Systematic Review and Meta-Analysis. Frontiers in Medicine. 2021.

 

慢性腰痛に対する筋膜リリースの効果を検討したメタ分析です。痛みや身体機能の改善が示されていますが、研究の質には限界があるとされています。

 

6.Chen Z, et al. The effects of myofascial release technique for patients with low back pain: A systematic review and meta-analysis. Complementary Therapies in Medicine. 2021.

 

腰痛に対する筋膜リリースの効果を検討したレビュー。痛みだけでなく、機能障害の改善についても参考になります。

 

7.George SZ, et al. Interventions for the Management of Acute and Chronic Low Back Pain: Revision 2021. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2021.

 

腰痛に対する運動療法・徒手療法などの臨床ガイドラインです