体の力が抜けない人は腰痛も治りにくい?
整体目線で考える
「脱力できない体」の原因と整え方
横浜市中区元町にある整体/整骨院壱番館から
皆様に有益な健康情報をお届けしてまいります‼︎
今回のテーマは「脱力」
施術をしているとたまにいらっしゃるのですが
「肩の力を抜いてください」
「リラックスしてください」
「力まないでください」
こう言って声をかけても
力を抜けない方
力を入れているつもりはない
力の抜きかたがわからない
本人としては力を
入れているつもりはないのに、
肩が上がっている。
首や背中が常に硬い。
寝ている時も食いしばっている。
マッサージを受けても、すぐ元に戻る。
肩こり・首こり・腰痛・頭痛・
背中の張りを訴える方の中に、
**「体の力を抜くのが苦手なタイプ」**
の方が多く見られます。
ただし、ここで大切なのは、
力が抜けない=気合いが足りない
力が抜けない=性格の問題
ではないということです。
体の力が抜けない背景には、
筋肉だけでなく、姿勢、呼吸、自律神経、
痛みの記憶、日常の緊張パターンなどが
関係しています。
目次
1.体の力が抜けないとはどういう状態か
2.力が抜けない原因は筋肉だけではない
3.原因① 自律神経が興奮しやすい
4.原因② 呼吸が浅く、首や肩で呼吸している
5.原因③ 姿勢を保つために無意識に力んでいる
6.原因④ 痛みへの不安で体が防御している
7.整体では何を確認するのか
8.強く揉めばいいわけではない理由
9.自宅でできる力を抜く練習
10.力が抜けない人に多い間違い
11.整体とトレーニングを組み合わせる意味
12.医療機関を受診した方がよい症状
13.まとめ
14.整骨院 壱番館からのご案内
15.参考文献・参考資料
1. 体の力が抜けないとはどういう状態か?
体の力が抜けない人は、
常に全身がガチガチに
固まっているわけではありません。
多くの場合、問題になるのは、
必要以上に筋肉が働き続けている状態です。
例えば、次のような状態です。
✅ 肩をすくめる癖がある
✅ 奥歯を噛みしめている
✅ 背中や腰にずっと力が入っている
✅ 呼吸が浅い
✅ 仰向けで寝ても体が床に沈まない
✅ ストレッチしても伸びている感じがしない
✅ マッサージ中も無意識に力が入る
✅ 「力を抜いて」と言われるほど逆に力が入る
筋肉には、本来、
必要な時に働き、必要がない時は緩む
という機能があります。
しかし、長時間のデスクワーク、
ストレス、痛みの経験、姿勢の崩れ、
運動不足などが重なると、筋肉が常に
待機状態のようになってしまいます。
整体目線で見ると、
これは単なる筋肉の硬さではなく、
体がいつも防御モードになっている状態
と考えるとわかりやすいです。
2. 力が抜けない原因は筋肉だけではない
一般的には、
「体が硬い」
「筋肉が凝っている」
と考えがちです。
もちろん筋肉の硬さも関係します。
しかし、
筋肉だけを揉んでもすぐ戻ってしまう人は、
原因が筋肉そのものだけではない可能性があります。
整体では、主に次の4つを見ます。
✅ 自律神経の興奮
✅ 呼吸の浅さ
✅ 姿勢の崩れ
✅ 痛みへの不安や防御反応
つまり、体の力が抜けない状態は、
筋肉・神経・呼吸・姿勢・心理的な
防御反応が重なって起こる
ことが多いのです。
3. 原因① 自律神経が興奮しやすい
ストレスや緊張が続くと、
体は交感神経が優位になりやすくなります。
交感神経は、簡単に言えば、
戦う・逃げる・頑張るための神経
です。
この状態が続くと、呼吸は浅くなり、
心拍は上がり、筋肉も緊張しやすくなります。
例えば、
✅ 仕事中ずっと気を張っている
✅ 人前で緊張しやすい
✅ 常に時間に追われている
✅ 寝る直前までスマホや仕事をしている
✅ 休んでいるのに頭が休まらない
このような生活が続くと、
体はリラックスするタイミングを
失いやすくなります。
その結果、
本人は力を入れているつもりがなくても、
首・肩・背中・腰に力が入り続けます。
つまり、体の力が抜けない人は、
筋肉が勝手に頑張っているというより、
神経が「まだ力を抜いていいよ」と
判断できていない状態とも言えます。
このタイプの方に、
強い刺激でグイグイ揉むだけでは、
かえって体が防御してしまうことがあります。
4. 原因② 呼吸が浅く、
首や肩で呼吸している
力が抜けない人に多いのが、呼吸の浅さです。
本来、呼吸には横隔膜という
筋肉が大きく関わります。
横隔膜がしっかり動くと、
お腹や肋骨が自然に広がり、
体幹の安定やリラックスにも関係します。
一方で、呼吸が浅くなると、
首・肩・胸まわりの筋肉を使って
呼吸しやすくなります。
その結果、
✅ 首が張る
✅ 肩が上がる
✅ 胸が硬くなる
✅ 背中が丸くなる
✅ 腰が反りやすくなる
という流れが起こります。
整体で肋骨、胸郭、
背中、首まわりを整えると、
「呼吸がしやすい」
「体が軽い」
「肩が自然に下がる」
と感じる方がいます。
これは、筋肉だけでなく、
呼吸のパターンが変わった可能性があります。
肩こりを肩だけの問題として見るのではなく、
呼吸の浅さが肩こりを作っている可能性
も考えることが大切です。
5. 原因③ 姿勢を保つために
無意識に力んでいる
体の力が抜けない人は、
姿勢の支え方にも特徴があります。
例えば、猫背の人は背中が丸まります。
すると頭が前に出て、
首や肩の筋肉が頭を
支え続ける必要があります。
反り腰の人は、
腰や背中の筋肉で姿勢を
固定しやすくなります。
このように、姿勢が崩れると、
体は倒れないように
どこかの筋肉で支えます。
つまり、
本人は力を入れているつもりがなくても、
姿勢を維持するために筋肉が働きっぱなし
になっているのです。
この場合、
「力を抜いてください」と
言っても抜けません。
なぜなら、
その力を抜くと、本人の感覚としては
「姿勢が崩れそう」
「体が不安定になりそう」
と感じるからです。
整体では、首・肩だけでなく、
骨盤、股関節、背骨、肋骨、足元まで見て、
どこで体を支えすぎているのか
を確認します。
6. 原因④ 痛みへの不安で
体が防御している
過去にぎっくり腰をした。
首を痛めた経験がある。
動かすとまた痛くなりそうで怖い。
このような経験があると、
体は無意識に守りに入ります。
整体の現場でも、
腰痛の方が腰まわりに力を入れていたり、
首を痛めた方が首を動かす前に
肩まで固めたりすることがあります。
これは、
本人が意識しているわけではありません。
体が、
もう痛めたくない
また痛くなるかもしれない
と判断して、防御している状態です。
この場合、
必要なのは「もっと揉むこと」
だけではありません。
大切なのは、
この動きは大丈夫
ここまで動かしても痛くない
力を抜いても体は壊れない
という感覚を、
少しずつ体に覚え直してもらうことです。
7. 整体では何を確認するのか?
体の力が抜けない人に対して、
整体では単純に硬いところを
押すだけでは不十分です。
もちろん、
硬くなった筋肉を緩めることは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
なぜそこに力が入り続けているのか
を見つけることです。
整体では、次のような部分を確認します。
✅ 肩が常に上がっていないか
✅ 首の前側・後ろ側が緊張していないか
✅ 肋骨が広がりにくくなっていないか
✅ 背中が丸まりすぎていないか
✅ 腰を反って支えていないか
✅ お尻や股関節が使えているか
✅ 足の裏で安定して立てているか
✅ 呼吸時に肩が上がっていないか
✅ 仰向けで体を預けられるか
この確認をせずに、
肩がこるから肩だけ、腰が痛いから腰だけ、
と考えると、根本的な改善につながりにくく
なってしまいます。
体の力が抜けない人に必要なのは、
当たり前ですが
硬い場所を探すことだけではなく、
力が入らざるを得ない理由を探すこと
です。
8. 強く揉めばいいわけではない理由
力が抜けない人ほど、
強い刺激を求めることがあります。
「もっと強く押してください」
「痛いくらいが効いている感じがする」
「硬いところをほぐしてほしい」
気持ちはよくわかります。
ただし、
体が防御モードになっている人に対して
強すぎる刺激を入れると、筋肉がさらに
守ろうとして、かえって緊張が戻りやすく
なることがあります。
以前にも強いマッサージはやっていいのか
という題名でブログを書かせていただきましたが
体への刺激に関してのメカニズムは
ぜひ下記のブログをぜひご覧ください。
力が抜けない人に必要なのは、
単なる強刺激ではなく、
体が安心して緩める刺激量
です。
強ければ良いわけでも、
弱ければ良いわけでもありません。
その人の体が受け入れられる刺激の範囲で、
少しずつ緊張を落としていくことが大切です。
9. 自宅でできる力を抜く練習
ここからは、
自宅でできる簡単な方法を紹介します。
ポイントは、頑張らないことです。
力が抜けない人ほど、
リラックスの練習まで頑張りすぎます。
「ちゃんとやらなきゃ」
「深く呼吸しなきゃ」
「脱力しなきゃ」
そう思うほど、逆に力が入ります。
目標は、完璧に力を抜くことではありません。
今より少しだけ力が抜ける感覚を知ることです。
📙9-1. 肩をすくめて、ストンと落とす
まず、両肩を耳に近づけるようにすくめます。
3秒ほどキープします。
そのあと、息を吐きながらストンと落とします。
これを5回ほど繰り返します。
ポイントは、
最初から力を抜こうとしないことです。
一度あえて力を入れることで、
抜けた時の差がわかりやすくなります。
📙9-2. 4秒吸って、6秒吐く呼吸
仰向け、または椅子に座って行います。
鼻から4秒吸います。
口から6秒かけてゆっくり吐きます。
これを1〜3分ほど行います。
大切なのは、吸うことより吐くことです。
力が抜けない人は、
息を吸う時に肩や首に力が入りやすいです。
そのため、無理に大きく吸うよりも、
長く吐く
ことを意識してください。
📙9-3. 手を握って、ゆるめる
手を軽く握ります。
5秒キープします。
そのあと、ふわっと開きます。
これを数回繰り返します。
手は緊張に気づきやすい部位です。
いきなり肩や腰の力を抜こうとするより、
手の力を抜く方が簡単です。
手の脱力がわかってくると、
肩や首の力にも気づきやすくなります。
📙9-4. 力を抜くより「体を預ける」
力が抜けない人に、
「力を抜いてください」
と言っても難しいことがあります。
その場合は、
表現を変えた方がうまくいきます。
おすすめは、
力を抜くではなく、
体を預けるです。
例えば、
✅ 仰向けで寝て、床に背中を預ける
✅ 椅子に座って、坐骨を椅子に預ける
✅ 立っている時は、足裏に体重を預ける
力を抜こうとするのではなく、
支えを感じる。
これだけでも、
体の緊張が少し落ちることがあります。
📙9-5. ストレッチは強く伸ばしすぎない
体が硬い人ほど、強く伸ばそうとします。
しかし、
力が抜けない人が強く伸ばしすぎると、
筋肉が防御して逆に硬くなることがあります。
ストレッチは、
痛気持ちいいより少し手前で十分です。
目安は、
伸びているけど呼吸が止まらない強さ
呼吸が止まるほど伸ばしている場合、
それはリラックスではなく我慢になっています。
10. 力が抜けない人に多い間違い
💡10-1. もっと強く揉めば緩むと思っている
強く揉むと、
その場ではスッキリすることがあります。
しかし、体が防御しているタイプでは、
強刺激が逆効果になることもあります。
大切なのは、
筋肉を無理やり潰すことではなく、
体が緩んでも大丈夫だと
感じられる状態を作ること
💡10-2. ストレッチを頑張りすぎる
ストレッチは良い方法ですが、
やり方を間違えると逆効果です。
特に、
息を止めて無理に伸ばすストレッチは、
体にとってはリラックスではなく
緊張になります。
力が抜けない人ほど、
弱め・短め・呼吸を止めない
ことを意識してください。
💡10-3. 姿勢を良くしようとして固める
「姿勢を良くしよう」として、
胸を張りすぎたり、背中を
反りすぎたりする人がいます。
一見きれいな姿勢に見えても、
筋肉で固めている姿勢は長続きしません。
良い姿勢とは、力で作るものではなく、
少ない力で保てる姿勢です。
整体では、見た目の姿勢だけでなく、
力みの少なさも大切にします。
11. 整体とトレーニングを
組み合わせる意味
体の力が抜けない人には、整体だけでなく、
軽い運動やトレーニングが
必要になることもあります。
理由は、力を抜くためには、逆に
必要な筋肉が必要なタイミングで働くこと
が大切だからです。
例えば、
体幹やお尻、股関節まわりが
うまく使えていないと、
首・肩・腰で体を支えすぎます。
つまり、力が抜けない原因が、
「力が入りすぎている筋肉」
だけでなく、
「うまく働いていない筋肉」
にあることもあります。
この場合、
硬いところを
緩めるだけでは不十分です。
整体で過剰な緊張を落とし、
その後に軽い運動で必要な筋肉を
使えるようにする。
この流れができると、
体は少ない力で姿勢を
保ちやすくなります。
特に、デスクワークが多い方、
運動不足の方、猫背や反り腰がある方は、
施術+運動
の組み合わせが重要になります。
12. 医療機関を受診した方がよい症状
体の力が抜けない症状の多くは、
姿勢・筋緊張・ストレス・生活習慣と
関係します。
ただし、
次のような症状がある場合は、
整体だけで判断せず、医療機関の
受診をおすすめします。
✅ 手足のしびれが強くなっている
✅ 筋力低下がある
✅ ろれつが回らない
✅ 急なめまい、ふらつきがある
✅ 胸痛や強い動悸がある
✅ 発熱や原因不明の体重減少がある
✅ 夜間痛が強い
✅ 排尿・排便の異常がある
✅ 不安感や不眠が強く日常生活に支障がある
整体は体の緊張や動きの問題に対して
有効なサポートになります。
しかし、すべての症状を
整体だけで判断するべきでありません。
当たり前ですけどね。
危険な症状がある場合は、
まず医療機関で確認することが大切です。
13. まとめ:力が抜けない人に
必要なのは「頑張らない練習」
体の力が抜けない人は、
単に筋肉が硬いだけではありません。
自律神経、呼吸、姿勢、痛みへの不安、
日常の癖などが重なって、体が常に
防御モードになっていることがあります。
そのため、必要なのは、
「もっと強く揉む」
「もっと伸ばす」
「もっと姿勢を正す」
ことだけではありません。
大切なのは、
✅ 呼吸が入りやすい体に整える
✅ 姿勢を筋肉で固めすぎない
✅ 体を支えに預ける感覚を覚える
✅ 必要な筋肉を使えるようにする
✅ 力を抜いても大丈夫だと体に覚えさせる
ということです。
力が抜けない人ほど、
真面目で頑張り屋の方が多いです。
しかし、
体は常に頑張り続けるようには
できていません。
力を入れることも大切。
でも、力を抜けることも
同じくらい大切です。
整体では、
硬くなった筋肉だけを見るのではなく、
なぜ体が力を抜けなくなっているのか
を確認しながら、体が安心して緩める
状態を目指していきます。
14. 整骨院 壱番館からのご案内
肩こり、首こり、背中の張り、
腰痛がなかなか改善しない方の中には、
「体の力が抜けないこと」
が大きく関係しているケースがあります。
当院では、痛い場所だけでなく、
姿勢・呼吸・関節の動き・筋肉の使い方を
確認しながら、体が過剰に力まない状態を
目指します。
施術を受けてもすぐ戻る。
ストレッチしても楽にならない。
常に肩や背中に力が入っている気がする。
そのような方は、一度ご相談ください。
横浜市中区元町で、肩こり・腰痛・姿勢の崩れ・
体の力みでお悩みの方は、整骨院 壱番館へご相談ください。
15. 参考文献・参考資料
Garland EL. Pain Processing in the Human Nervous System. 2012.
Chu B, et al. Physiology, Stress Reaction. StatPearls. 2024.
Hamasaki H. Effects of Diaphragmatic Breathing on Health. 2020.
Bentley TGK, et al. Breathing Practices for Stress and Anxiety Reduction. 2023.
Khir SM, et al. Efficacy of Progressive Muscle Relaxation in Adults for Stress, Anxiety, and Depression. 2024.
厚生労働省:こころの健康づくり・ストレス対策資料.
初めての方へ
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整体/整骨院壱番館では
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