整体・整骨院で行う
徒手筋力検査(MMT)を徹底解説
💪力が入りにくいのは「筋肉が弱い」
だけじゃない?
横浜市中区元町にある整体/整骨院から
有益な健康情報をお届けしてまいります‼︎
「右と左で力の入り方が違う気がする」
「最近、階段を上ると片脚だけ疲れる」
「腰痛と一緒に脚にも力が入りにくい」
「肩を痛めてから腕を上げる力が弱くなった」
このような症状があるとき、
単純に「筋肉が弱くなっただけ」
と考えてしまいがちです。
しかし、
人間が力を発揮するためには、
筋肉だけではなく、
脳 → 脊髄 → 神経 → 筋肉
という一連のシステムが
適切に働く必要があります。
さらに、筋肉や神経に大きな問題がなくても、
✅痛み
✅関節の状態
✅姿勢
✅運動経験
✅利き手・利き足
✅恐怖感
✅疲労
などによっても筋出力は変化します。
そこで身体を評価する
方法の一つとして使われるのが、
MMT
(Manual Muscle Testing:徒手筋力検査)
今回はこのMMTとは
どのような検査なのか、
0〜5の評価方法、や用途
整体・整骨院で行う目的、
そして実際の症例では
どのように考えるのかまで詳しく解説します。
📚目次
1️⃣ MMT(徒手筋力検査)とは?
2️⃣ 筋肉が力を出す仕組み
3️⃣ MMT「0〜5」の評価方法
4️⃣ 整体・整骨院でMMTを行う目的
5️⃣ 症例① 腰痛+片脚に力が入りにくい
6️⃣ 症例② 肩が痛くて腕を上げにくい
7️⃣ 症例③ 膝が痛く階段がつらい
8️⃣ 「MMTが弱い=その筋肉が原因」ではない
9️⃣ 施術前後のMMTは何を意味する?
🔟 整体/整骨院壱番館が考える「評価→施術→運動」
1️⃣ 🔍MMT(徒手筋力検査)とは?
MMTとは、
Manual Muscle Testing
の略称で、日本語では
徒手筋力検査と呼ばれています。
検査者が患者さんの身体に抵抗を加え、
「こちらに動かしてください」
「この位置で止めてください」
などと指示しながら、筋肉や
筋群がどの程度の力を発揮で
きるのかを評価する方法です。
例えば膝を伸ばす力を調べる場合。
患者さんに膝を伸ばしてもらい、
検査者が反対方向へ抵抗を加えます。
そこで、
✅重力に逆らって動かせるか
✅最後まで動かせるか
✅抵抗を加えても維持できるか
✅左右で違いがあるか
などを確認します。
MMTは特別な大型機器を必要としないため、
医療・リハビリテーションなど
幅広い場面で使用されています。
ただし非常に重要なのが、
MMTは単なる「筋肉の強さ比べ」ではない
ということは覚えておきましょう。
2️⃣ 🧠筋肉が力を出すには
「神経」も必要
「筋力検査」という名前を見ると、
筋肉だけを調べている
ように感じるかもしれません。
しかし実際にはもっと複雑です。
筋肉を動かすには、
脳
↓
脊髄
↓
神経根
↓
末梢神経
↓
神経筋接合部
↓
筋肉
という一連の流れが必要です。
つまり筋肉そのものに
十分な能力があっても、
途中の神経系に問題があれば
十分な力を発揮できないことがあります。
反対に、
筋肉や神経に大きな異常がなくても、
痛みによって力を出し切れないこともあります。
だからこそ、
「MMTが弱かった=その筋肉が弱い」
と単純には判断できないのです。
3️⃣ 📊MMT「0〜5」の評価方法
一般的なMMTでは
筋力を0〜5の6段階で評価します。
【MMT 5】正常レベル
重力に逆らって十分に動かすことができ、
さらに検査者が加える強い抵抗にも
耐えることができます。
【MMT 4】抵抗を加えると弱さがある
重力に逆らって動かすことができ、
ある程度の抵抗にも耐えられます。
しかし強い抵抗を加えると
保持できなくなります。
【MMT 3】重力には逆らえる
重力に逆らって関節を動かすことはできます。
しかし検査者が抵抗を加えると
保持することが難しくなります。
【MMT 2】重力を取り除けば動かせる
通常の姿勢では重力に逆らって
十分に動かせません。
し
かし姿勢を変えて重力の
影響を小さくすると関節を
動かすことができます。
【MMT 1】筋肉の収縮だけ確認できる
関節運動は起こせませんが、
視診や触診によって筋肉が
収縮していることを確認できます。
【MMT 0】筋収縮が確認できない
視診・触診でも明らかな筋収縮を
確認できない状態です。
💡数字だけで考えないことが重要
ここで覚えておいてほしいのが、
MMT4だから病気、MMT5だから問題なし、
という検査ではないということです。
特に4〜5付近では、
検査者が加える抵抗の強さや
患者さんの姿勢などによって
評価が変化する可能性があります。
そのためMMTでは、数字だけでなく、
左右差・痛み・感覚・動作・経過
などを一緒に見ることが重要になります。
4️⃣ 🔎整体・整骨院で
MMTを行う目的
✅① 左右差を確認する
MMTでは右と左を同じ条件で比較します。
例えば膝を伸ばす力が、
右:MMT5
左:MMT4
だったとします。
この左右差は身体を評価するうえで
一つの重要な情報になります。
しかし、
⚠️「左右差がある=異常」ではありません。
人間には利き手・利き足があります。
文字を書く、物を持つ、ボールを蹴る、
片脚で身体を支えるなど、
日常生活でも左右を完全に
同じようには使っていません。
そのため筋力や筋量、
運動の得意・不得意に、
ある程度の左右差が生じること
自体は珍しいことではありません。
特に「利き足」は少し複雑です。
例えばサッカーで
右脚を使ってボールを蹴る人では、
右脚=ボールを操作する役割
左脚=身体を支える役割
となることがあります。
つまり、
「利き足=必ず筋力が強い側」
とも限らないのです。
重要なのは左右差そのものより、
「なぜ左右差があるのか?」
を見ることです。
昔からある左右差なのか。
痛みが出てから変化したのか。
急に片側だけ力が入りにくくなったのか。
しびれや感覚異常も同じ側に出ているのか。
ここまで考えて初めて、
左右差が意味を持ってきます。
✅② 痛みと筋出力の関係を考える
痛いところの筋力が弱かった場合、
筋力低下 → 痛み
と考えたくなります。
しかし反対に、
痛み → 筋出力低下
という可能性もあります。
身体は痛みを感じている状態では、
その部位を守ろうとして十分な
力を発揮できないことがあります。
つまり、
「弱いから痛い」のか
「痛いから力を出せない」のか
を区別して考える必要があります。
✅③ 神経学的な異常を疑う材料にする
例えば腰痛に加えて、
「最近、右足だけ力が入りにくい」
という訴えがあった場合。
単純な筋力不足だけでなく、
神経系の影響も考える必要があります。
下肢では、
✅股関節を曲げる
✅膝を伸ばす
✅足首を上げる
✅親指を反らす
✅足首を下げる
など、異なる動きを左右比較します。
さらに、
感覚・しびれ・腱反射・歩行など
他の所見と組み合わせて考えます。
MMTだけで神経障害を
診断することはできません。
しかし、医療機関での詳しい検査が
必要かどうかを考えるための
重要な情報になる場合があります。
✅④ 動作不良との関係を考える
例えば、
「スクワットすると右膝だけ内側へ入る」
という方がいたとします。
そこで股関節周囲筋のMMTを行い、
左右差を確認することがあります。
ただし、
MMTが弱い=
それがスクワット動作不良の原因
とは限りません。
関節可動域、バランス、
身体の使い方、足部の状態など、
さまざまな要素が関係します。
MMTはあくまでも、
その原因を考えるための材料の一つです。
✅⑤ 施術・トレーニングの経過を確認する
初回の状態を記録しておくことで、
「最初と比較してどう変化したか?」
これを見る材料になります。
ただしMMTには検査者の
主観が入りやすい側面があります。
そのため、
同じ姿勢・同じ動作・できるだけ同じ条件
で比較することが重要です。
5️⃣ 🦵症例①
「腰痛+右足に力が入りにくい」
50代男性。
慢性的な腰痛があり、最近、
「右足だけ踏ん張りにくい」
と感じるようになったとします。
この場合、
「腰の筋肉が硬いですね」
だけで終わらせるべきではありません。
🔍MMT
例えば、
膝伸展:左右5
足関節底屈:左右5
右足関節背屈:4
左足関節背屈:5
だったとします。
ここで、
「右の前脛骨筋が弱いですね」
と即断するのは早すぎます。
足関節背屈は神経学的評価でも使われる動作です。
そこで、
✅しびれはないか
✅感覚に左右差はないか
✅歩行時につま先が引っかからないか
✅症状が進行していないか
などを追加して確認します。
複数の神経学的所見が
一致する場合には、
整体だけで対応せず医療機関での
精査を検討する必要があります。
6️⃣ 💪症例②
「肩が痛くて腕を上げにくい」
40代女性
右肩を上げると痛みがあり、
「痛みのせいで右腕の力が落ちた気がする」
というケースです。
肩関節外転のMMTを調べると、
左:5
右:4
だったとします。
一見すると右肩の筋肉が弱そうです。
しかし右肩には痛みがあります。
そのため、
本当に筋力が低下しているのか?
それとも痛くて十分な力を出せないのか?
を考える必要があります。
そこで、
✅どの角度で痛むか
✅自分で動かした場合と他動運動との差
✅関節可動域
✅抵抗を加えたときの痛み
✅首の動きによる症状変化
なども確認します。
MMT4という数字だけでは
原因までは分からない。
これがMMTを行うえで
非常に重要なポイントです。
7️⃣ 🦿症例③
「膝が痛くて階段がつらい」
60代女性
普通に歩くことはできるものの、
「階段を下りると右膝が痛い」
というケース。
膝を伸ばす大腿四頭筋を調べると、
右:5
左:5
だったとします。
では、
「筋力に問題ありません」
で終わってよいのでしょうか?
そうとは限りません。
階段では、
股関節
膝関節
足関節
体幹
などが協調して働きます。
さらに、
✅片脚で身体を支える能力
✅バランス
✅筋肉が伸ばされながら力を出す遠心性収縮
✅運動を適切にコントロールする能力
なども必要です。
そこで、
片脚立位・ステップダウン・
スクワット・足関節可動域
などを追加して評価します。
つまり、
MMT5=動作も正常
ではないのです。
8️⃣ 「MMTが弱い=その筋肉が原因」
ではない
例えば中殿筋のMMTが弱かったとします。
そこで、
「中殿筋が弱いから腰痛になっています」
と結論づけるのは少し飛躍があります。
MMTで分かるのは基本的に、
その検査条件では十分な
筋出力を発揮できなかった
ということです。
その背景には、
✅実際の筋力低下
✅運動不足
✅痛みによる抑制
✅神経系の問題
✅関節可動域
✅検査姿勢
✅代償動作
✅利き手・利き足などの個人差
など複数の可能性があります。
だからこそMMTは、
「原因を決める検査」
ではなく
「原因を絞り込むための評価の一つ」
として使うことが重要なのです。
9️⃣ 施術前後でMMTが変わったら
筋肉が強くなった?
施術前、
MMT4
だった筋肉が、
施術後、
MMT5
に変化したとします。
これを、
「施術によって筋肉が強くなりました!」
と説明するのは正確ではありません。
もっともそんな施術者いませんけどね…笑
あくまでも例えばの話です
数十分で筋肉量が
増えたわけではないからです。
変化した可能性があるのは、
筋肉そのものの大きさではなく
「その時点で発揮できる筋出力」
例えば、
✅痛みの変化
✅関節運動の変化
✅身体の使い方
✅神経系の影響
✅検査への慣れ
などによって結果が
変化した可能性があります。
したがって、
施術前後のMMT変化=筋力増強
とは考えず、
「身体の状態変化を捉える一つの指標」
として評価することが重要です。
🔟 整体/整骨院壱番館が
大切にしている
「評価→施術→運動」
身体の不調に対して、
「硬いからほぐす」
「弱いから鍛える」
だけでは十分ではありません。
重要なのは、
なぜ硬くなっているのか?
なぜ力が入りにくいのか?
なぜその動作で痛むのか?
まで考えることです。
整体/整骨院壱番館では、
痛みのある部分だけを見るのではなく、
身体全体の状態を確認しながら
施術を行います。
そして必要に応じて、
🔍評価
↓
👐施術
↓
🔄再評価
↓
🏋️運動・トレーニング
↓
🚶日常動作へ
という流れを作ります。
MMTも、
そのために使用する評価方法の一つです。
施術によって一時的に
動きやすくなったとしても、
日常生活で同じ身体の使い方を
繰り返していれば再び症状が
現れる可能性があります。
そこで、
「施術で整える」
+
「自分の身体を適切に動かせるようにする」
という両方の視点を大切にしています。
💡まとめ|MMTは
「弱い筋肉探し」ではありません
徒手筋力検査(MMT)はシ
ンプルな検査に見えます。
しかし、
その結果をどう解釈するかが
非常に重要です。
✅MMTは筋出力を0〜5で評価する方法
✅左右を比較することで身体の特徴を把握できる
✅ただし利き手・利き足などによる正常な左右差もある
✅「利き足=必ず強い側」とも限らない
✅痛みによって筋出力が低下することもある
✅神経学的な異常を考える材料にもなる
✅MMT5でも実際の動作に問題があることはある
✅MMTが弱いだけでは痛みの原因を断定できない
✅施術直後のMMT改善=筋肉が急に強くなった、ではない
そして最も重要なのは、
「弱いか強いか」だけではなく、
「なぜその結果になったのか?」
を考えることです。
人間の身体にはもともと左右差があります。
すべてを左右対称にすることが
治療の目的ではありません。
その左右差がその人にとって
正常な個人差なのか、それとも
現在の症状や動作と関係する変化なのか。
ここまで考えることが
身体評価では重要になります。
📣痛みだけではなく
「動き」「力の入り方」まで確認します
「腰痛がなかなか改善しない」
「左右で力の入り方が違う」
「膝が痛くて階段がつらい」
「肩を痛めてから腕に力が入りにくい」
「施術だけでなく運動も取り入れたい」
このようなお悩みがある場合、
痛い部分だけではなく身体全体を
一度評価してみることも大切です。
整体/整骨院壱番館では、
身体の状態を確認したうえで、
必要に応じて施術だけでなく
運動・トレーニングまで組み合わせ、
再発しにくく動きやすい
身体づくりをサポートしています。
※急激または進行性の筋力低下、
麻痺、強いしびれ・感覚異常、
歩行障害、排尿・排便障害などが
認められる場合には、整体・整骨院での
施術よりも医療機関での評価を
優先すべき場合があります。
初めての方へ
横浜市中区も元町にある
整体/整骨院壱番館では
•無理な回数券の提案は行いません
•痛みや違和感の原因を丁寧に説明します
•必要な場合は医療機関の受診もご提案します
あなたの身体の状態に合わせて、
今できる最善の選択を一緒に考えていきます。
ご予約・お問い合わせ方法
•📞 お電話でのご予約
•💬 LINEから24時間受付
•🌐 ホームページ予約フォーム
※ 体の痛みに関するご相談は、
事前にその旨をお伝えいただくと
スムーズです。
📖参考文献・参考資料
✅ Naqvi U, Margetis K, Sherman AL. Muscle Strength Grading. StatPearls Publishing.
徒手筋力検査および0〜5段階による筋力評価について。
✅ American Spinal Injury Association. International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury: Revised 2019.
神経学的評価における筋機能評価について。
✅ Structured Manual Muscle Testing of the Lower Limbs.
下肢MMTにおける検査姿勢、固定、代償動作などについて。
✅ Neurologic Exam. StatPearls.
神経学的診察における筋力・感覚・反射などの評価について。