整体・整骨院で行う徒手筋力検査(MMT)を徹底解説

2026/09/18
力が入りにくいのは「筋肉が弱い」だけじゃない?整体・整骨院で行う徒手筋力検査(MMT)を徹底解説

整体・整骨院で行う

徒手筋力検査(MMT)を徹底解説

💪力が入りにくいのは「筋肉が弱い」

だけじゃない?

 

横浜市中区元町にある整体/整骨院から

有益な健康情報をお届けしてまいります‼︎

 

「右と左で力の入り方が違う気がする」

「最近、階段を上ると片脚だけ疲れる」

「腰痛と一緒に脚にも力が入りにくい」

「肩を痛めてから腕を上げる力が弱くなった」

 

このような症状があるとき、

単純に「筋肉が弱くなっただけ」

と考えてしまいがちです。

 

しかし、

人間が力を発揮するためには、

筋肉だけではなく、

脳 → 脊髄 → 神経 → 筋肉

という一連のシステムが

適切に働く必要があります。

 

さらに、筋肉や神経に大きな問題がなくても、

✅痛み
✅関節の状態
✅姿勢
✅運動経験
✅利き手・利き足
✅恐怖感
✅疲労

 

などによっても筋出力は変化します。

 

そこで身体を評価する

方法の一つとして使われるのが、

 

MMT

(Manual Muscle Testing:徒手筋力検査)

 

今回はこのMMTとは

どのような検査なのか、

0〜5の評価方法、や用途

整体・整骨院で行う目的、

そして実際の症例では

どのように考えるのかまで詳しく解説します。

 

📚目次

1️⃣ MMT(徒手筋力検査)とは?

2️⃣ 筋肉が力を出す仕組み

3️⃣ MMT「0〜5」の評価方法

4️⃣ 整体・整骨院でMMTを行う目的

5️⃣ 症例① 腰痛+片脚に力が入りにくい

6️⃣ 症例② 肩が痛くて腕を上げにくい

7️⃣ 症例③ 膝が痛く階段がつらい

8️⃣ 「MMTが弱い=その筋肉が原因」ではない

9️⃣ 施術前後のMMTは何を意味する?

🔟 整体/整骨院壱番館が考える「評価→施術→運動」

 

 

 

1️⃣ 🔍MMT(徒手筋力検査)とは?

 

MMTとは、

Manual Muscle Testing

 

の略称で、日本語では

徒手筋力検査と呼ばれています。

 

検査者が患者さんの身体に抵抗を加え、

「こちらに動かしてください」

「この位置で止めてください」

 

などと指示しながら、筋肉や

筋群がどの程度の力を発揮で

きるのかを評価する方法です。

 

例えば膝を伸ばす力を調べる場合。

患者さんに膝を伸ばしてもらい、

検査者が反対方向へ抵抗を加えます。

 

そこで、

✅重力に逆らって動かせるか

✅最後まで動かせるか

✅抵抗を加えても維持できるか

✅左右で違いがあるか

 

などを確認します。

 

MMTは特別な大型機器を必要としないため、

医療・リハビリテーションなど

幅広い場面で使用されています。

 

ただし非常に重要なのが、

MMTは単なる「筋肉の強さ比べ」ではない

ということは覚えておきましょう。

 

 

 

2️⃣ 🧠筋肉が力を出すには

「神経」も必要

 

「筋力検査」という名前を見ると、

筋肉だけを調べている

ように感じるかもしれません。

 

しかし実際にはもっと複雑です。

 

筋肉を動かすには、

 

脳
↓
脊髄
↓
神経根
↓
末梢神経
↓
神経筋接合部
↓
筋肉

 

という一連の流れが必要です。

 

つまり筋肉そのものに

十分な能力があっても、

途中の神経系に問題があれば

十分な力を発揮できないことがあります。

 

反対に、

筋肉や神経に大きな異常がなくても、

痛みによって力を出し切れないこともあります。

 

だからこそ、

「MMTが弱かった=その筋肉が弱い」

と単純には判断できないのです。

 

 

 

3️⃣ 📊MMT「0〜5」の評価方法

 

一般的なMMTでは

筋力を0〜5の6段階で評価します。

 

【MMT 5】正常レベル

重力に逆らって十分に動かすことができ、

さらに検査者が加える強い抵抗にも

耐えることができます。

 

【MMT 4】抵抗を加えると弱さがある

重力に逆らって動かすことができ、

ある程度の抵抗にも耐えられます。

 

しかし強い抵抗を加えると

保持できなくなります。

 

【MMT 3】重力には逆らえる

重力に逆らって関節を動かすことはできます。

 

しかし検査者が抵抗を加えると

保持することが難しくなります。

 

【MMT 2】重力を取り除けば動かせる

通常の姿勢では重力に逆らって

十分に動かせません。

し

かし姿勢を変えて重力の

影響を小さくすると関節を

動かすことができます。

 

【MMT 1】筋肉の収縮だけ確認できる

関節運動は起こせませんが、

視診や触診によって筋肉が

収縮していることを確認できます。

 

【MMT 0】筋収縮が確認できない

視診・触診でも明らかな筋収縮を

確認できない状態です。

 

💡数字だけで考えないことが重要

ここで覚えておいてほしいのが、

 

MMT4だから病気、MMT5だから問題なし、

という検査ではないということです。

 

特に4〜5付近では、

検査者が加える抵抗の強さや

患者さんの姿勢などによって

評価が変化する可能性があります。

 

そのためMMTでは、数字だけでなく、

左右差・痛み・感覚・動作・経過

などを一緒に見ることが重要になります。

 

 

 

4️⃣ 🔎整体・整骨院で

MMTを行う目的

 

✅① 左右差を確認する

MMTでは右と左を同じ条件で比較します。

 

例えば膝を伸ばす力が、

右:MMT5
左:MMT4

だったとします。

 

この左右差は身体を評価するうえで

一つの重要な情報になります。

 

しかし、

⚠️「左右差がある=異常」ではありません。

 

人間には利き手・利き足があります。

 

文字を書く、物を持つ、ボールを蹴る、

片脚で身体を支えるなど、

日常生活でも左右を完全に

同じようには使っていません。

 

そのため筋力や筋量、

運動の得意・不得意に、

ある程度の左右差が生じること

自体は珍しいことではありません。

 

特に「利き足」は少し複雑です。

 

例えばサッカーで

右脚を使ってボールを蹴る人では、

 

右脚=ボールを操作する役割
左脚=身体を支える役割

 

となることがあります。

 

つまり、

「利き足=必ず筋力が強い側」

 

とも限らないのです。

 

重要なのは左右差そのものより、

 

「なぜ左右差があるのか?」

 

を見ることです。

 

昔からある左右差なのか。

痛みが出てから変化したのか。

急に片側だけ力が入りにくくなったのか。

しびれや感覚異常も同じ側に出ているのか。

 

ここまで考えて初めて、

左右差が意味を持ってきます。

 

✅② 痛みと筋出力の関係を考える

 

痛いところの筋力が弱かった場合、

筋力低下 → 痛み

と考えたくなります。

 

しかし反対に、

痛み → 筋出力低下

という可能性もあります。

 

身体は痛みを感じている状態では、

その部位を守ろうとして十分な

力を発揮できないことがあります。

 

つまり、

「弱いから痛い」のか
「痛いから力を出せない」のか

 

を区別して考える必要があります。

 

✅③ 神経学的な異常を疑う材料にする

 

例えば腰痛に加えて、

「最近、右足だけ力が入りにくい」

という訴えがあった場合。

 

単純な筋力不足だけでなく、

神経系の影響も考える必要があります。

 

下肢では、

✅股関節を曲げる

✅膝を伸ばす

✅足首を上げる

✅親指を反らす

✅足首を下げる

 

など、異なる動きを左右比較します。

 

さらに、

感覚・しびれ・腱反射・歩行など

他の所見と組み合わせて考えます。

 

MMTだけで神経障害を

診断することはできません。

 

しかし、医療機関での詳しい検査が

必要かどうかを考えるための

重要な情報になる場合があります。

 

✅④ 動作不良との関係を考える

例えば、

「スクワットすると右膝だけ内側へ入る」

という方がいたとします。

 

そこで股関節周囲筋のMMTを行い、

左右差を確認することがあります。

 

ただし、

MMTが弱い=

それがスクワット動作不良の原因

 

とは限りません。

 

関節可動域、バランス、

身体の使い方、足部の状態など、

さまざまな要素が関係します。

 

MMTはあくまでも、

その原因を考えるための材料の一つです。

 

✅⑤ 施術・トレーニングの経過を確認する

初回の状態を記録しておくことで、

「最初と比較してどう変化したか?」

 

これを見る材料になります。

 

ただしMMTには検査者の

主観が入りやすい側面があります。

 

そのため、

同じ姿勢・同じ動作・できるだけ同じ条件

で比較することが重要です。

 

 

 

5️⃣ 🦵症例①

「腰痛+右足に力が入りにくい」

 

50代男性。

 

慢性的な腰痛があり、最近、

「右足だけ踏ん張りにくい」

と感じるようになったとします。

この場合、

「腰の筋肉が硬いですね」

だけで終わらせるべきではありません。

 

🔍MMT

例えば、

膝伸展:左右5
足関節底屈:左右5
右足関節背屈:4
左足関節背屈:5

だったとします。

ここで、

「右の前脛骨筋が弱いですね」

と即断するのは早すぎます。

足関節背屈は神経学的評価でも使われる動作です。

そこで、

✅しびれはないか

✅感覚に左右差はないか

✅歩行時につま先が引っかからないか

✅症状が進行していないか

などを追加して確認します。

 

複数の神経学的所見が

一致する場合には、

整体だけで対応せず医療機関での

精査を検討する必要があります。

 

 

 

6️⃣ 💪症例②

「肩が痛くて腕を上げにくい」

40代女性

 

右肩を上げると痛みがあり、

「痛みのせいで右腕の力が落ちた気がする」

というケースです。

 

肩関節外転のMMTを調べると、

左:5
右:4

 

だったとします。

 

一見すると右肩の筋肉が弱そうです。

しかし右肩には痛みがあります。

 

そのため、

本当に筋力が低下しているのか?
それとも痛くて十分な力を出せないのか?

 

を考える必要があります。

 

そこで、

✅どの角度で痛むか

✅自分で動かした場合と他動運動との差

✅関節可動域

✅抵抗を加えたときの痛み

✅首の動きによる症状変化

 

なども確認します。

 

MMT4という数字だけでは

原因までは分からない。

 

これがMMTを行うえで

非常に重要なポイントです。

 

 

 

7️⃣ 🦿症例③

「膝が痛くて階段がつらい」

60代女性

 

普通に歩くことはできるものの、

「階段を下りると右膝が痛い」

というケース。

 

膝を伸ばす大腿四頭筋を調べると、

右:5
左:5

 

だったとします。

 

では、

「筋力に問題ありません」

 

で終わってよいのでしょうか?

 

そうとは限りません。

 

階段では、

股関節
膝関節
足関節
体幹

などが協調して働きます。

 

さらに、

 

✅片脚で身体を支える能力

✅バランス

✅筋肉が伸ばされながら力を出す遠心性収縮

✅運動を適切にコントロールする能力

 

なども必要です。

 

そこで、

片脚立位・ステップダウン・

スクワット・足関節可動域

などを追加して評価します。

 

つまり、

MMT5=動作も正常

ではないのです。

 

 

 

8️⃣ 「MMTが弱い=その筋肉が原因」

ではない

 

例えば中殿筋のMMTが弱かったとします。

 

そこで、

 

「中殿筋が弱いから腰痛になっています」

 

と結論づけるのは少し飛躍があります。

 

MMTで分かるのは基本的に、

その検査条件では十分な

筋出力を発揮できなかった

ということです。

 

その背景には、

✅実際の筋力低下

✅運動不足

✅痛みによる抑制

✅神経系の問題

✅関節可動域

✅検査姿勢

✅代償動作

✅利き手・利き足などの個人差

 

など複数の可能性があります。

 

だからこそMMTは、

 

「原因を決める検査」

  ではなく

「原因を絞り込むための評価の一つ」

 

として使うことが重要なのです。

 

 

 

9️⃣ 施術前後でMMTが変わったら

筋肉が強くなった?

 

施術前、

MMT4

 

だった筋肉が、

 

施術後、

MMT5

 

に変化したとします。

 

これを、

「施術によって筋肉が強くなりました!」

 

と説明するのは正確ではありません。

 

もっともそんな施術者いませんけどね…笑

 

あくまでも例えばの話です

 

数十分で筋肉量が

増えたわけではないからです。

 

変化した可能性があるのは、

筋肉そのものの大きさではなく

「その時点で発揮できる筋出力」

 

例えば、

✅痛みの変化

✅関節運動の変化

✅身体の使い方

✅神経系の影響

✅検査への慣れ

 

などによって結果が

変化した可能性があります。

 

したがって、

施術前後のMMT変化=筋力増強

 

とは考えず、

「身体の状態変化を捉える一つの指標」

 

として評価することが重要です。

 

 

 

🔟 整体/整骨院壱番館が

大切にしている

「評価→施術→運動」

 

身体の不調に対して、

「硬いからほぐす」

「弱いから鍛える」

 

だけでは十分ではありません。

 

重要なのは、

なぜ硬くなっているのか?

なぜ力が入りにくいのか?

なぜその動作で痛むのか?

 

まで考えることです。

 

整体/整骨院壱番館では、

痛みのある部分だけを見るのではなく、

身体全体の状態を確認しながら

施術を行います。

 

そして必要に応じて、

 

🔍評価

 ↓

👐施術

 ↓

🔄再評価

 ↓

🏋️運動・トレーニング

 ↓

🚶日常動作へ

 

という流れを作ります。

 

MMTも、

そのために使用する評価方法の一つです。

 

施術によって一時的に

動きやすくなったとしても、

日常生活で同じ身体の使い方を

繰り返していれば再び症状が

現れる可能性があります。

 

そこで、

 

「施術で整える」

   +

「自分の身体を適切に動かせるようにする」

 

という両方の視点を大切にしています。

 

💡まとめ|MMTは

「弱い筋肉探し」ではありません

 

徒手筋力検査(MMT)はシ

ンプルな検査に見えます。

 

しかし、

その結果をどう解釈するかが

非常に重要です。

 

✅MMTは筋出力を0〜5で評価する方法

✅左右を比較することで身体の特徴を把握できる

✅ただし利き手・利き足などによる正常な左右差もある

✅「利き足=必ず強い側」とも限らない

✅痛みによって筋出力が低下することもある

✅神経学的な異常を考える材料にもなる

✅MMT5でも実際の動作に問題があることはある

✅MMTが弱いだけでは痛みの原因を断定できない

✅施術直後のMMT改善=筋肉が急に強くなった、ではない

 

そして最も重要なのは、

「弱いか強いか」だけではなく、

「なぜその結果になったのか?」

を考えることです。

 

人間の身体にはもともと左右差があります。

 

すべてを左右対称にすることが

治療の目的ではありません。

 

その左右差がその人にとって

正常な個人差なのか、それとも

現在の症状や動作と関係する変化なのか。

 

ここまで考えることが

身体評価では重要になります。

 

📣痛みだけではなく

「動き」「力の入り方」まで確認します

 

「腰痛がなかなか改善しない」

「左右で力の入り方が違う」

「膝が痛くて階段がつらい」

「肩を痛めてから腕に力が入りにくい」

「施術だけでなく運動も取り入れたい」

 

このようなお悩みがある場合、

痛い部分だけではなく身体全体を

一度評価してみることも大切です。

 

整体/整骨院壱番館では、

身体の状態を確認したうえで、

必要に応じて施術だけでなく

運動・トレーニングまで組み合わせ、

再発しにくく動きやすい

身体づくりをサポートしています。

 

 

※急激または進行性の筋力低下、

麻痺、強いしびれ・感覚異常、

歩行障害、排尿・排便障害などが

認められる場合には、整体・整骨院での

施術よりも医療機関での評価を

優先すべき場合があります。

 

 

初めての方へ

 

横浜市中区も元町にある

整体/整骨院壱番館では

 

•無理な回数券の提案は行いません

•痛みや違和感の原因を丁寧に説明します

•必要な場合は医療機関の受診もご提案します

 

あなたの身体の状態に合わせて、

今できる最善の選択を一緒に考えていきます。

 

 

 

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事前にその旨をお伝えいただくと

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📖参考文献・参考資料

 

✅ Naqvi U, Margetis K, Sherman AL. Muscle Strength Grading. StatPearls Publishing.
徒手筋力検査および0〜5段階による筋力評価について。

✅ American Spinal Injury Association. International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury: Revised 2019.
神経学的評価における筋機能評価について。

✅ Structured Manual Muscle Testing of the Lower Limbs.
下肢MMTにおける検査姿勢、固定、代償動作などについて。

✅ Neurologic Exam. StatPearls.
神経学的診察における筋力・感覚・反射などの評価について。